保険の見直しで解約すべきでない保険とは——若い頃に入った終身保険を残すべきケース
保険の見直しでは何でも解約すればいいわけではない。若い頃に加入した終身保険を残した方がよいケースの見分け方を解説する。
保険の見直し=解約ではない
保険の見直し相談では「不要な保険を解約してコストを下げる」ことばかりが注目されがちだが、古い保険ほど解約しない方が得なケースも少なくない。特に若い頃に加入した終身保険には、今から入り直しでは得られない条件が含まれていることがある。
残した方がよい終身保険の特徴
- 予定利率が高い時期に加入したもの:1990年代〜2000年代前半に加入した終身保険・養老保険は予定利率が3〜6%台と高く、現在の低金利下の商品では再現できない
- 健康状態が悪化している場合:現在の健康状態では新規加入の審査に通らない、または保険料が大幅に上がる可能性がある
- 持病の告知が不要な「無告知期間」を過ぎている契約:長期間契約を継続していることで得られている安定した保障がある
予定利率の違いによる影響の目安
予定利率が高い保険は、同じ保険料でも将来受け取れる保険金・解約返戻金が大きくなる設計になっている。目安として、予定利率5%台の契約は現在の1%未満の商品と比べて、同じ保険料でも保障額に2倍以上の差が出ることもある。一度解約すると同条件では二度と加入できないため、見直しの前に予定利率を必ず確認したい。
解約前に確認すべきチェックリスト
- 保険証券に記載された予定利率(保険会社に問い合わせれば確認できる)
- 現在の健康状態で同等の保障に入り直せるか(告知事項に該当する持病がないか)
- 解約返戻金の金額と、払い込んだ保険料の総額との差額
- 保障が今のライフステージに合っているか(死亡保障額・受取人など)
それでも見直しを検討すべきケース
- 保障額が明らかに過大(子どもが独立した後も高額な死亡保障を維持している等)
- 保険料の負担が家計を圧迫している
- 同じ予定利率のまま、特約だけを整理できる場合
この場合は「全部解約」ではなく、減額(保障額を下げて保険料を下げる)という選択肢もある。減額なら契約自体は残せるため、予定利率のメリットを維持したまま保険料負担だけを軽くできる。
まとめ
古い終身保険は予定利率の高さや健康状態の面で、今解約すると同条件で入り直せないリスクがある。見直しの際は「解約」を前提にせず、予定利率の確認や減額という選択肢も含めて判断することが重要だ。
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